ゆたかな丘 News & Events

2020年7月の記事一覧

社会を明るくする運動


 昨日、保護司の方お二人が来校され、《社会を明るくする運動》の新しい標語掲示板をいただきました。そこには、「『ごめんなさい』言える勇気と許せる心」とあります。自分の非を認めて謝ること、また、誰にでも過ちはあるとそれを許すことの大切さ。学校でも社会でも、誰かと共に生きていくには、欠かせない気持ちであり、言葉であるように思います。

   

3年生、最後の練習試合

 7月11日(土)から日光市内で交流戦が始まりました。サッカー部、ソフトテニス部、野球部、バレーボール部が練習試合や練習会を行いました。どの会場にも競技ができることを楽しんでいる生徒の姿がありました。また、交流戦の日がずれたことで、応援にかけつける同級生の姿もありました。
 3年生は交流戦が終わると引退です。部活動で学んだことを生かし、新たな目標に向かって、新しい努力を始めてほしいと思います。

教育実習生の研究授業

 教育実習生の青木千紗さんが7月16日(木)に保健体育の授業を行いました。1年生女子の「心身の機能の発達と心の健康」という単元の保健の授業です。
 模造紙やカード等、準備をしっかりした授業で、考えやすくて、わかりやすい授業でした。1年生女子も積極的に授業に参加し、よく発言しました。

吉原先生のご講話

 7月15日(水)の放課後、吉原医院の院長、吉原光恵先生を講師としてお招きし、「食物アレルギーの理解と対応」というご講話をしていただきました。命を守るとても大切な研修なので、ここのところ毎年行っています。
 今年度、初めて教員になり、このような研修会に初めて参加した宍戸先生からは次のような感想をいただきました。
「アレルギーは場合によっては、命にかかわることなので今回のご講話はとてもためになりました。また、治療器エピペンを実際に練習として使わせていただいたので、いざというときに今回の経験を活かしたいと思います。」

教育実習生 活躍しています

 7月1日(水)から教育実習生として青木千紗さんが実習に来ています。養護教諭の実習です。
 青木先生は本校の卒業生で中学時代はバレーボール部に所属していました。1年1組の朝の会、給食、帰りの会に出て、研修をしています。授業中は保健室の業務の研修をしたり、授業を参観したりして養護の先生の仕事を勉強しています。
 実習が始まりすでに2週間が過ぎてしまいました。とても熱心な実習生で、放課後は自ら消毒業務を手伝ってくれ、バレーボール部の練習に参加してくれています。 

 なお、実習にあたり、実習2週間前には日光に戻り、毎日検温してくださいというお願いをしました。この実習はきちんと約束を守った上での教育実習です。実習は7月21日(火)まで続きます。残りあとわずかです。1日1日を大切にして、たくさんのことを学んでいってほしいと思います。       校長 見目 宗弘

大会や入試での気持ちの整え方

 勉強の資料をまとめていて、大会や入試のときの気持ちの整え方について書かれたものがありましたので、示しておきます。緊張をほぐすには「息を長く吐くこと」、不安になると気持ちが後ろ向きになってしまうので、気持ちを前向きにもっていけるように考えておくことなどが書かれたものです。      
                        校長 見目 宗弘
本からの引用 緊張への対処法.pdf
本からの引用 入試当日の気持ちのもち方.pdf
本からの引用 入試当日実力を発揮する方法.pdf

中3の受験までの学習

 勉強法は前回までで終了です。途中、専門的になってしまいわかりにくくなってしまったと反省しています。大幅に見直し、わかりやすくコンパクトにして生徒の皆さんが使えるものにしたいと思っています。
 さて、中学3年生の皆さんが受験までどんな勉強をすればよいのか、おおまかな目安を新聞記事からまとめたものを添付しました。今年は夏休みが短く、勉強の仕方が難しい年です。というのは、いつもは夏休みに1,2年生の復習をすることができるのですが、今年のように短い夏休みだとそれも簡単ではありません。だから、時間をうまく使うことが大切です。部活動を引退したら、下校後の時間ができるので、その時間を1,2年の復習にする時間にあててください。毎日うまく使えば、結構、復習できると思います。
                          校長 見目 宗弘
新聞からの引用 中3受験に向けた対応.pdf

苦手な部分はノートを作り、対応する

 できなかった問題をノートにまとめ、教訓を導き出しておくことはその後の財産になります。これは、中学1年生から実施できます。
 中学3年生になると、この勉強方法が威力を発揮します。高校入試の過去の問題、過去問の活用です。中3になると過去問を解いて入試に備えますが、過去問で力試しをするという面とともに過去問を解きながら勉強すると考えると、過去問後のノート作りがとても有効な勉強方法になります。
 次に示すのは過去問を解いて採点した後の行動の説明です。

 
 すると、出題傾向や形式・自分の得意なところと不得意なところなどがわかり、最
 適な対策が立てられます。当然のことですが、問題を解いたあとは徹底的に復習
 し、不得意なところをなくしていきましょう。それに有用なのは参考書です。復習
 は教科書と授業ノートを用いて行うのが基本ですが、時間を有効に使いたいときに
 は、参考書がおすすめです。要点がわかりやすく整理して書かれているので、よく
 理解できます。「苦手箇所ノートにまとめて」開倫塾講師 添田仁実『読売新聞』
 2016年(平成2 8年)9月11日(日)

 
 過去問を解き、苦手なところを自分で知り、勉強し直して苦手を克服します。上記の復習に加え、次のように「まとめノート」を作るとさらに効果的です。添田先生は続けます。

 
 教科書・テキスト・問題集・各種のテストの問題を解いてできなかったところ、つ
 まり苦手な箇所の重要事項や要点などをまとめるのです。これは自分専用の参考書
 になります。常に持ち歩いて繰り返し読み、すべて覚えると、苦手な箇所が解決で
 きます。

 
 「まとめノート」を作るのです。まとめておけば、苦手な部分を後で一挙に復習でき、苦手克服の手立てとなります。気づいた教訓を書き加えておけば、さらに理解が深まり価値のあるノートになります。同様の問題が出題されても、対応できるはずです。
 なお、過去問は中3の2学期から解き始めるのが理想と言われています。それまでに中1、中2の復習ができていない場合には、復習をすませてから、行うのが良いです。11月頃からでも間に合うと言われています。  
                      校長 見目 宗弘

問題を解いた後を大切にする

 「抽象化」ではありませんが、教訓という言葉で、次のテスト等への対応をまとめている文章があります。

 
 そこで、ぼくが大切だと思うのは、与えられた「チャート」や「鉄則」がなくて
 も、そのようなルールを、問題を解くごとに自分で作り出す経験を踏むことだ。こ
 れは、とくにうまく問題が解けなかったときにこそやってほしい。つまり、「な
 ぜ、自分はうまく解けなかったのか」「この問題を解くことによって何がわかった
 のか」という「教訓」を問題から引き出すということである。p.134『勉強法
 が変わる本ー心理学からの アドバイスー』市川伸一著(岩波ジュニア新書)

 
 ここでいう教訓は気づいたことです。他の問題に使うことができるものを導き出しているという点においては、「抽象化」と同じ働きをしています。これは応用問題への対応にもつながります。               校長 見目 宗弘

応用問題には2段構えで対応する

 問題の解き方のパターンを頭に入れておくことで応用問題に対応できることを前回確認しました。たくさんの応用問題を解くことで、解き方のパターンが自然と「抽象化」できるはずです。
 しかし、入試問題には今までやったことのない初めて見る問題が出ることもあります。問題を作成する側としても必死で作問しているので、「今までに見たことがない問題」が出題されても何ら不思議はありません。このような初見の問題にはどのように対応したら良いのでしょうか。
 初めての問題は、授業中、試行錯誤して問題を解いたように地道に解いていくしかありません。

 
 しかし、定石を知っているだけでは、定石にない問題で立ち往生してしまう。そこ
 で、自力解決派の言うように、新しい問題にあたるごとに、どのようにすればいい
 かを考える習慣をつけることが必要になる。ただしこのときも、やみくもに考えれ
 ばいいというわけではなく、
    ・図を書きながら考える
 ・簡単な問題にするにはどうするかを考える
 ・何が求まればいいか、逆向きに考えてみる
 などのかなり一般的な方法をワザとして使えるようになることが上達の早道なので
 ある。pp.125-126『勉強法が変わる本ー心理学からのアドバイスー』市
 川伸一著(岩波ジュニア新書)

 
 初見の問題は、地道に問題を解いていくしかないのです。そのためには、授業中行っているように、答えを出す手がかりを片っ端から見つけていくことが必要です。授業中の試行錯誤の経験がテスト中、生きてきます。「やっていない問題だ」とあきらめず、ボトムアップ的に問題を解いてください。難しいと思える問題も後から解説を聞けば「なんだ、そういう風に考えれば良いのか」と思える問題のはずです。
 まとめます。
 応用問題への対応は2段構えの対応になります。
 最初は、解き方のパターンを適用してトップダウン的に解いていく方法で対応します。この方法が使えない時は、情報を集め、整理し、ボトムアップ的に問題を解いていくことになります。テストの中にはこの初見の問題が1つはあると思ってテストに臨んでください。そして、その問題では「粘り強く考えることができているか、試されている」と思ってください。出題者も「解答者が考えることができているか」を知りたいからです。
 応用問題を数多く解き、解き方のパターンを「抽象化」して頭の中に入れておくこと、時間がかかっても地道に考える習慣をつけておくことが応用問題を解く準備になります。                  
                         校長 見目 宗弘

公開授業・学年懇談会お世話になりました

 7月6日(月)に公開授業と学年懇談会が行われました。公開授業は密を避けるため、1校時から6校時までの1日の授業公開となりました。また、学年懇談会も各学年の開催時間をずらして、体育館で実施しました。ご協力ありがとうございました。
 今年度初めての学年懇談会で、2・3年生の学年のスタッフは保護者の皆様と初めて顔合わせする場となりました。また、学年懇談会ではPTAの役員も決めていただき、ようやくPTA組織が固まりました。どうぞよろしくお願いします。

 放課後は吹奏楽部が保護者の皆様に演奏を披露しました。この短期間によく仕上げたと思います。
 学校が再開して1ヵ月、まだまだ従来の教育活動には戻れませんが、数々の制約がある中でも生徒たちが前向きに取り組む様子をご覧いただけたかと思います。安全対策を講じながら、少しでも教育活動が充実するように努めていきますので、どうぞよろしくお願いします。

 なお、長期の臨時休業があり遅れている教科の進度ですが、教科によって進度が違います。すでに例年の進度に追いついている教科もありますが、まだ追いついていない教科もあります。夏休みが短くなるので、8月中には従来の進度に追いつくことができる予定です。                   
                         校長 見目 宗弘

問題状況のパターンをもつ

 囲碁や将棋で初心者と熟達者は何が違うのかが認知心理学で研究されてきました。その結果、熟達者は「問題状況のパターン」をもっていることが明らかにされました。

 
 その結果明らかにされたのは、まず、熟達者はじつに豊富な「問題状況のパター
 ン」をもっているということだ。たとえば囲碁のある局面を見て、有段者はやすや
 すとそれを覚えて再現できる。しかし、碁石をまったくデタラメに並べた盤面の記
 憶では初心者とあまり変わらなくなってしまうという。つまり、記憶力そのものが
 優れているというより、よくあるパターンを長期記憶として蓄えていて、それを
 使って覚えているのである。また、それぞれのパターンに応じて、どのように打て
 ばいいのかという定石を豊富にもっていることはいうまでもない。p.115『勉強
 法が変わる本ー心理学からのアドバイスー』市川伸一著(岩波ジュニア新書)

 
 この例は囲碁の例ですが、例えば、数学でも同じです。数学の応用問題が解ける人は「問題状況のパターン」をもっている人です。数学の問題の解き方のパターンを覚えていて、使うことができる人が応用問題に対処できる人となります。応用問題の類型化が「抽象化」です。「この問題はあのパターンだな」と考えられることで、トップダウンの情報処理をすることができます。
 難しかった応用問題の対処について光明が差す思いです。
                           校長 見目 宗弘

抽象化する方法

 『勉強の結果は「机に向かう前」に決まる』池田潤著(サンマーク出版)には抽象化する方法が次のように出ています。

 
 では、どうすれば「抽象化」することができるのか。2つの方法があります。一つ
 目は、「なぜ、そうなるのか?」に着目することです。(中略)とにかく問題に向
 かう度に「なぜ?」とつっこみを入れてください。問題を間違えた。なぜ?Aでは
 なく、Bが答えだった。なぜ?書かなければならないことを書けなかった。なぜ?
 場合分けをした。なぜ?とことん、「なぜ」を突き詰めていく。すると、自然に抽
 象化がなされていきます。(中略)もう一つ、「抽象化」してあらゆる問題に対応
 するための方法を紹介します。それは、「同じ問題は二度と出ない」というマイン
 ドセット(考え方)で勉強するということです。(中略)同じ問題が出ると思って
 勉強すると、「記憶量」は増えるかも知れません。しかし、そういう意識で勉強す
 ればするほど、思考することを忘れていきます。思考することを忘れて勉強をして
 いくと、初見の問題や、自分で考えさせられるような問題は解けない頭になってし
 まうのです。(中略)逆に「同じ問題は二度と出ない」と思って勉強をするとどう
 なるか。自然にそこから原理原則を学ぼうとします。pp.62-66

 
 抽象化する方法は、解法を見て、「なぜ」と考え、他に応用できる原理原則を導き出すことです。これができるとトップダウンの情報処理ができ、応用問題が解けるようになります。理屈はこうですが、まだ、なんとなくしかわからないので、次回は囲碁や将棋の例を見て考えていきます。          校長 見目 宗弘

応用問題が解けない理由

 応用問題が解けないという悩みは多くの学生に共通する悩みです。応用問題が解けないことに対して、どのように対処すればよいのでしょうか。
 次の文章を読むと、「法則的知識」「抽象化」というものが鍵となることがわかります。

・応用というのは、「知識が、与えられたり生成されたりしたところを越えて、適用さ
 れ得ること」と定義していいかと思います。エピソードのような個別的知識で項目間
 の隙間を埋めても、それで他の対象に応用できるようになるわけではありません。け
 れども、法則的知識で理解していると、他の対象への応用が容易です。p.94
  『間違いだらけの学習論』西林克彦著(新曜社)
・私自身、成績が上がらずにいたときの大きな悩みが、「同じ問題しか解けない」とい
 うものでした。(中略)何が問題なのか。どう改善すればいいのか。考え続けた結
 果、ある答えが見つかりました。それは、「抽象化」という方法です。私が出した結
 論は、「今目の前にある問題が解けることが大事なのではなく、今目の前にある問題
 から、他の問題にも通用する原理原則を学ぶことが重要なのだ」ということでした。
 つまり、一つの問題から、他の問題にも応用できることを見つけ出せ、ということ。
 一つの具体的な問題を見るのではなく、そこから抽象的な原理原則に目を向ける。
 pp.60-62『勉強の結果は「机に向かう前」に決まる』池田潤著(サンマーク
 出版)
 
 どちらも個々の問題を離れて他に使えるものを導き出すということが共通しています。応用問題が解けない理由は個々の理解にとどまっているためです。
 では、抽象化するにはどうしたら良いのでしょうか。
                           校長 見目 宗弘

目的に応じた暗記

 テストの形式によって暗記の仕方が違ってきます。テストの形式とは、暗記したことをそのまま書くテストと暗記したものを材料として書くテストとの違いです。「再認」と「再生」という違いです。
 
 問題の正誤を判断する「再認」が必要な択一試験に対して、「再生」が求められる記
 述・論述式試験は、目標とする記述レベルも当然違ってきます。  「記憶法67高速で
 ページめくる」『読売新聞』2012年(平成24年)9月8日(土)
 
 求められるものが違うので暗記方法も違います。その方法を伊沢拓司さんは、「ミクロ記憶」「マクロ記憶」と呼び分けています。「再認」のための暗記が「ミクロ暗記」、「再生」のための暗記が「マクロ暗記」と呼んでいます。
 伊沢さんが言う「ミクロ暗記」とは次のものです。

・「ミクロ暗記」が必要なモノは、細部まで覚える必要があるものです。漢字の書き取
 り、英単語の綴り、社会の用語、数学の公式などなど。ここの挙げたものはどれも
 「テキストに書いてあることをそのとおりに再現することに意味があるもの」です。
 英単語も漢字も、細部が違ったら別のものになってしまいます。p.229
・ですから、ミクロ暗記においてまず何より意識すべきは「完璧を目指す」ことです。
 マクロ暗記と異なり、ミクロでは「惜しい」が何の価値も持ちません。正解か不正解
 か、ただそれだけの世界です。まずはこの心がけが大事でしょう。p.230
 『勉強大全』伊沢拓司著(KADOKAWA)
 
 伊沢さんの言う「ミクロ暗記」は完璧をめざす暗記です。
 これに対し大枠を覚える「マクロ暗記」というものがあります。

・マクロという言葉には、「巨大」とか「大きな範囲で見た」という意味があります。
 ゆえにマクロ暗記とは、「大枠を覚えておけばいいもの」に適した暗記法のことで
 す。例えば、数学の証明。(中略)学校や会社で行うプレゼン原稿を覚えるのも、こ
 の暗記タイプに入るでしょうね。p.222
・要するにこれら「マクロ暗記」モノは、どれも「大事な構成要素と、それらのつなが
 り方さえ覚えておけばいい」わけです。p.222
・このような構造ゆえに、マクロ暗記においては「構造」が暗記の対象になります。
 p. 223
・そう、テーマは「再現」です。完全な再現ではありませんが、構造を覚え、試験会場
 で正しく思い出せるような覚え方をしなければなりません。p.223
 
 この「マクロ暗記」には大切なポイントがあります。

・大事になってくるのは、単語など各部にある「ピース」と、それらの「つながり」で
 す。それらの配置や順序がキモになるわけですから、すっ飛ばすことなく少しずつ覚
 えていく必要があります。p.224
・なので、覚えるときのポイントは「少しずつ頭に入れていく」「構造を再現できるよ
 うに反復する」の2つです。p.224
・僕がやっていたのは、まず「ピース」がいくつあっかのかを覚える、という方法でし
 た。p.226
 
 記述式試験にはこの「マクロ暗記」が必要になります。「マクロ暗記」は応用問題を解くための暗記法だと思います。           校長 見目 宗弘

じゃがいも販売について

 7月3日(金)、学校支援ボランティア様の渡辺様、吉原さんのご指導のもと、ステップ学級が育て、収穫したじゃがいもの袋詰め作業を行いました。
 袋に詰めたじゃがいもは、7月6日の月曜日、12:50~体育館アリーナ後方にて、販売します。1袋100円です。収益金は手をつなぐ親の会の収入として秋野菜作りなどに使わせていただきます。おいしそうなじゃがいもです。お得です。ぜひ、ご購入ください。なお、レジ袋はありませんので、マイバッグやエコバッグ等をご持参ください。

絵で覚える実践例

 絵で覚える実践例を紹介します。


・遊び感覚で作った図面が試験のときにパッと浮かぶ 吉村康(仮名)・文科3類1
 年
 イメージ効果を利用して記憶する。
 図を描いてそこにポイントを書き込み、覚えるようにしていたという。
 「例えば、歴史の教科なら、大きめの紙にまず地図を描き、各国それぞれの場所 
 に、同じ時期に起きたことを書き込むようにしていました。すると、ある国の事柄
 が試験に出たとき、この図が浮かぶとともに、ほかの国で起こった事柄も連鎖的に
 思い出すことができる。ビジュアルが伴っていると、その図に関連して頭の中から
 引き出しやすいんですね。文章だけの暗記では、そうはいかないでしょう。」p.
 37『東大生が選んだ勉強法「私だけのやり方」を教えます』東大家庭教師の会著
 (PHP)

 
 右脳の側頭葉を活用した実践例です。    校長 見目 宗弘

海馬をだます(4)知識記憶を印象的にする

 知識記憶を経験記憶にする方法を見てきましたが、知識記憶のまま記憶する方法もあります。それは、語呂合わせや映像化してインパクトを残して覚える方法です。覚えたことを保存しておく側頭葉は右脳と左脳の両方にありますが、右脳の側頭葉を使うのです。右脳は容量が大きいので、記憶が保持されやすくなります。

 
 文字よりも映像の方が覚えやすいのも、脳の特性です。文字情報が左脳で記憶され
 るのに対し、映像情報は右脳で記憶されます。「一説によると、右脳の記憶できる
 容量は、左脳の100万倍。データ量に置き換えれば、1テラ・バイトと1メガ・
 バイトの違いで圧倒的な差です」。 「記憶法89頭の中を『劇場化』」『読売新
 聞』2013年(平成25年)2月23日(土)

 
 この新聞記事では「頭の中に覚えやすい映像を作り、その映像を記憶してしまうのです。」とあり、覚えることを絵などにして右脳で覚える方法が示されています。
 知識記憶は思い出すときに手がかりがなく、思い出しにくいという欠点がありますが、このように絵として覚えていれば、思い出しやすいと思います。 
                         校長 見目 宗弘

海馬をだます(3)場所を変える

 覚える場所を工夫して、経験記憶を定着させるという方法もあります。公園で覚える実践例です。

 
 栗田さんは中学生に、平家物語の冒頭を公園を歩きながら暗記させたことがありま
 す。運動感覚を使って場所記憶をいかし、個々の文章を定着させると、公園を思い
 出すだけで自然と文章を想起できるようになったそうです。 「記憶法22散歩風景と
 結びつけ」『読売新聞』2011年(平成23年)9月9日(金)

 
 引用に出てくる栗田さんとは栗田昌裕さんという大学教授です。栗田先生の方法は覚える場所を変える方法で、「三角記憶法」と命名した記憶法が特徴的です。3カ所で覚える方法です。

 
 例えば、覚えたい知識が書いてある参考書をある日、場所Aで勉強する(第1エピソ 
 ード)。別の日、場所Bでインターネットを使い、ホームページで知識を学び直す
 (第2エピソード)。さらに別の日に、場所Cで知識を友人に語って聞かせる(第3
 エピソード)。「場所・時間・見る角度を変え、意図的に3つの時空体験を作るの
 が三角記憶法。こうすれば根がしっかり張った知識を『エピソード記憶+意味記
 憶』の連合体として形成できるようになるのです」。栗田さんが三角形の図をなぞ
 りながら、解説してくれました。 「記憶法21エピソード3つ作る」『読売新聞』
 2011年(平成23年)9月2日(金)

 
 引用に出てくるエピソート記憶とは学習の時と場所を特定できる記憶です。引用の意味記憶とはいつどこで学習したかを特定できない知識や事象に関する記憶です。場所を変えて覚えることで、記憶が鮮明になり覚えやすくなります。この理論に基づき、家の中でも覚える場所を変えてみると覚えたものを思い出しやすくなると思います。                   
                        校長 見目 宗弘

中学生にあった暗記法

 今まで見てきたように知識記憶より経験記憶の方が記憶に残ります。経験記憶でも、ただ体を使うよりは理解を伴う活動を大切にする必要があります。

 
 高校生になると、丸暗記よりむしろ理論だった経験記憶がよく発達してきます。そ
 れは、ものごとをよく理解してその理屈を覚えるという能力です。当然、勉強方法
 もそうした作戦に変えていく必要があります。丸暗記はいけません。高校生にもな
 れば、もはや丸暗記は効果的な学習法とは言えません。pp.157-158『最
 新脳科学が教える高校生の勉強法』池谷裕二著(ナガセ)

 
 中学生は丸暗記から理解した上での暗記に切り替えるときです。暗記しながら自己説明したり、暗記しててもわからないところを調べたりということが定着を確かなものにします。                    
                           校長 見目 宗弘