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学力向上の公式

人は物事をどのように理解しているのかを研究している人がいます。また、頭はどう働いているのかを研究している人たちがいます。認知心理学者や脳科学者と言われる人たちです。それらの人たちは勉強をどうとらえたのでしょうか。これからそれらの学者の人たちを中心に、教育者と言われる人も含めて、勉強に関するいろいろな考えを見ていきたいと思います。

いろいろな考えを整理する上で、まず、勉強にとって一番大切な考えを示します。認知心理学者の佐藤浩一さんが『学習支援のツボ 認知心理学者が教室で考えたこと』(北大路書房)に書いていた、次の公式です。

○学習の成果=「やる気」×「勉強量」×「勉強方法」

勉強というと「勉強の方法がわからない」ということが真っ先に上がりますが、方法のみに目を向けるのではなく、「やる気」「勉強量」「勉強方法」という3つを広く考えていくことが大切です。やる気がないのに時間をかけて勉強しても成果が出ないし、意欲があっても効果のない勉強方法で勉強したら結果が出ません。3つのバランスが大切なのです。

この公式に基づき、次回から順を追って勉強の要素を見ていきます。次回は「やる気」についてです。                   校長 見目 宗弘