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 理解は説明の仕方、説明内容、説明者に左右される(1)

 理解は理解すべきものの示され方によって、わかりやすくもなったり、わかりにくくなったりします。また、説明者にも左右されます。理解は感情に左右されるのです。そのことを見ていきます。

 1 簡単なことを先に理解し、難しいことを後から理解する
 理解には順番があります。簡単なことを先に理解し、後から難しいことを理解するという順番です。大まかに理解し、その後で細かく理解するということもそうです。実は教科書がこのように作られています。教科書は、簡単な問題から難しい問題へと配列されています。教科書をていねいに読み込んでいけば理解しやすいようになっています。


 2 適切な量を理解する
 また、理解には量も関係します。一度にたくさんのことを理解しようとすると理解しきれません。そのため、量をしぼりこんで理解することが良いです。これを実践に移すと次のようになります。

 参考書の内容をスムーズに理解する秘訣 添野航平(仮名)・文科1類1年
 小さな範囲を重点的に繰り返し読む
 「はやる気持ちに押されて、先へ、先へとひたすら進んでいくのは、私はあまりお
 すすめできません。1回の勉強時間単位で考えるなら、広範囲をザッと流すのでは
 なく、限られた範囲を重点的に何度も繰り返し勉強する方が、絶対的に効果的で
 す」。
 「例えば参考書を読むなら、すぐに頭に叩き込もうとするのではなく、初回は軽く
 読む程度に、回を重ねるごとに、深く理解していくようにした方が、スムーズに進
 みますよ」。p.106 『東大生が選んだ勉強法「私だけのやり方」を教えま
 す』東大家庭教師の 会著(PHP)

 
 3に続く。                  校長 見目 宗弘