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できない問題を何度でもやる(量の大切さ)

 ここから第2部「学習量」に入ります。
 学力を上げるには、やはり勉強量が必要です。量が結果を左右するのは、どの世界でも言えることではないでしょうか。齋藤孝先生は次のように言っています。

  学力をアップさせる基本は、とにかく問題を解くこと。野球で球をたくさん打た
  ないとうまくならないのと同じで、どれだけ勉強ができるようになるかは、解い
  た問題の量なのです。だから問題集は、よく選んでください。参考書と問題集を
  兼ね備えたような、解答が充実している問題集がいい。(中略)やり方として
  は、まずすぐに解けた問題は、二度とやらなくていい。でも、できなかった問題
  はマークをつけておいて、できるようになるまで何度でもやります。pp.
  177-178  『齋藤孝の勉強のチカラ!』齋藤孝著(宝島社)より

 
 齋藤先生は、勉強量が大切なこと、できない問題を何度でもやることが大切なことを述べられています。
 勉強しているのに成績が思うように伸びないという場合、その一因として、この「できない問題を何度でもやる」ということがおろそかにされていることが考えられます。
 何度でもやる方法は簡単です。例えば、数学の問題を1番から10番までやり、4番と7番と8番ができなかったとき、2回目は4番と7番と8番だけやります。2回目にやって、4番ができ7番と8番ができなかったら、3回目は7番と8番だけをやります。というように繰り返していくのです。できるところはやらないので短時間でできます。しかも、できないところを繰り返してやるので定着していきます。
 この発想は実力テストでも同じです。実力テストでできなかったところをリストアップしていくと、自分が強化すべき部分が見えてきます。 校長 見目 宗弘