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やる気の責任者は自分自身

やる気について考えてきます。

「やる気を出しなさい」と言われてもなかなかやる気は出てきません。この反対に、いつの間にかやる気になっていたということもあります。やる気は自分でコントロールしにくい特徴があります。また、やる気は環境に左右されるという面もあります。クラスが楽しいからやる気が出た、先生が声をかけてくれるからやる気が出た、親がサポートしてくれるからやる気が出た等々。こう考えると、やる気のもとは自分以外にあるように思われます。コントロールしにくいもの、周りの環境に左右されるものといったところにやる気の特徴があります。

やる気にはもう1つ、大きな特徴があります。それはやる気の責任者は自分自身だということです。「先生に叱られたからやる気がなくなった」「家で勉強したかったけど、弟たちがうるさいから勉強しなかった」。こういうことはあり得ることですが、その結果、行動しないと「叱った先生が悪い」「うるさい弟たちが悪い」とはなりません。それは行動の責任者は自分自身だからです。結果の責任は自分、行動の責任も自分、だから、行動のもととなるやる気の責任も自分なのです。

とても複雑な思いになりますね。やる気は周囲の環境に左右され、コントロールしにくいものなのに責任だけ負わされるなんて。ここにやる気の難しさがあります。

そもそもやる気とは何なのでしょうか。『勉強の結果は「机に向かう前」に決まる』池田潤著(サンマーク出版)という本には、やる気を考えるヒントがあります。

・「やる気」の本質とは、あなたが掲げる目標が、本当にあなたの心を震わせるよう
 な目標であるかどうかということです。p.7

やる気は心の問題なのです。やる気をコントロールしにくいのは、やる気が心の問題だからなのです。だから、頭ではわかっていても行動できません。

となると、どうすれば心が動くかという問題になります。
それは次回。                        校長 見目宗弘