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2020年6月の記事一覧

勉強の効果を倍増させる読書の習慣化

 スマホとは反対に実際に行った勉強の効果を倍増させる方法があります。それは読書です。読書は脳全体を使った活動です。読書の時間は脳がトレーニングをしているのと同じ状態になります。『最新脳科学でついに出た結論「本の読み方」で学力は決まる』川島隆太監修、松﨑泰・榊浩平著(青春出版社)には次の説明があります。

 
 本を読むとブローカ野、ウェルニッケ野、前頭前野という脳の大都市間に言語情報 
 が駆け巡ります。つまり、読書を毎日することで言語能力に関する神経迂回路網を
 走る情報の交通量が増大し、脳の大都市間をつなぐ太く強固な神経線維の束による
 高速道路が開通するというわけです。ちなみに、一般に言われる「頭の回転が速
 い」人は、ものごとを理解するのが速かったり、話の要点をつかむのが上手だった
 りしますよね。脳科学的には、読書を通した言語能力に関する神経回路の強化が、
 そのような頭の回転の速さにもつながる可能性があると言えるでしょう。pp.
 99-100

 
 読書を習慣化し、その上で勉強すると努力が結果に反映されやすくなります。       
                       校長 見目宗弘

努力を台無しにしてしまうスマホの長時間使用

 勉強時間を確保しても、その努力が無駄になってしまうことがあります。昨年度の学校だよりでもお伝えしたスマホやゲームの長時間使用です。スマホやゲームを1時間以上使用すると脳の活動が抑制されてしまうので、勉強の効果がなくなってしまうのです。
 このことを川島隆太先生の『スマホが学力を破壊する』(集英社新書)をもとに再確認していきます。川島先生は平成25年度、仙台市立中学校に通う全生徒2万2390名の仙台市標準学力検査、仙台市生活・学習状況調査の結果を分析して、学力と生活習慣との相関関係を次のようにまとめました。まずは全体的な相関関係です。

 児童・生徒の学習意欲を向上させるためにまず肝心なのは、基本的な生活習慣でし
 た。特に朝食の習慣です。家族で一緒に豊かな朝食を食べることが、子ども達の学習
 意欲を向上させ、結果、学力も向上します。次いで大切なのは、家族とのコミュニケ
 ーションでした。話をきちんと聞いてくれる家族がいる子ども達の学習意欲が高いこ
 とがわかりました。プロジェクト開始当初は、学校で教師が子ども達にどう接する
 か、どのような授業を行うか、どのようなクラスを運営するのかが、子ども達の学習
 意欲に強く関わるとばかり思っていたのですが、答えは違っていました。家庭で家族
 がきちんと子どもと向き合うことが、子ども達の学習意欲の源泉だったのです。p
 p.16-17

 そして、勉強時間とスマホとの相関関係です。
 
 最初にわかることは、自宅学習時間が長いほど成績が良いという当たり前の事実。次
 いでわかるのは、自宅で勉強しようが、するまいが、携帯・スマホを使う時間が長い
 生徒達の成績が悪いという事実。さらに細かく読み取っていくと、たとえ家で2時間
 以上勉強したとしても、携帯・スマホを3時間以上つかってしまうと、ほとんど家で
 勉強をしないけれども携帯・スマホを使わない生徒達の方が、成績が良くなってしま
 うという事 実。p.18
 
 スマホを3時間以上使うと勉強を2時間以上しても、ほとんど勉強しない生徒の方が成績が良くなってしまうというのはショックです。
 先ほど脳の活動が抑制されると書きましたが、スマホやゲームの長時間使用は情報処理をし、思考の中枢を担う前頭前野に影響を与えてしまうからです。
 
 しかし、ゲームに慣れたとたんに、前頭前野が活動しなくなるばかりか、何故か逆
 に、安静時よりも活動量が少なくなる前頭前野の「抑制現象」が生じたのです。どの
 ようなゲームでも前頭前野に強い抑制がかかりました。p.180
 
 こうなると、ただ単に勉強時間を増やせば良いということではなくなります。効果が出るように生活を整えてから、勉強時間を増やすということが大切になります。脳の抑制に影響が出ないスマホ等の使用時間は1時間未満だと言われています。
                       校長 見目 宗弘

集中するために必要な休憩時間

 集中力を切らさないようにしながら、勉強の量を増やす。このための1つの方法として、分散学習がありました。集中を持続させるためには休憩時間をしっかりとることも大切なことです。次の引用にあるように、受験生には「休んではいけない」という意識が働きがちです。しかし、休憩時間を効果的にとることで集中力が持続します。

 計画を立てることが上手な生徒は、休憩時間の入れ方も上手です。休むことの重要性
 を体験的に知っているのでしょう。ある生徒が、休憩をとることの大切さを、こう力
 説していました。
 「私は、それまで勉強の合間に休憩をとっても、あまり休んだ気になれませんでし
 た。ただでさえ時間が足りないのに、『休んでいいのか』という焦燥感がつきまとう
 のです。でも、あるときから『いまは休憩時間。目標達成のために必要な時間』と割
 りきったことで、気分がすっきりしました。切り換えがうまくなり、結果として勉強
 にも集中できるようになりました」 (中略)
 人の集中力はそう長くは続きません。「3年後に楽しいことがあるから」というご褒
 美では、とても体はもちません。1か月のなか、1週間のなか、1日のなかに休憩時
 間を設けて、適度な息抜きをするほうが結果として効率がいいのです。p.161
  『伸びる子の育て方』漆紫穂子著(ダイヤモンド社)より

 休憩時間をとることで、集中力が持続し効果が上がります。休憩時間をとり頭をリフレッシュさせましょう。        校長 見目 宗弘

フェイスシールド寄贈

 長い、長い臨時休業明けの1週間。部活動なしとはいえ、毎日6時間授業を受けた生徒達。暑さも相まって相当疲れたことでしょう。週末には、まず体調を整えていただければと思います。ただ、疲れた中にも、仲間とともに学習し生活できたことは、何ものにも代えがたい喜びだったのではないでしょうか。
 ところで、先日マスクを寄贈してくださった渡辺産業様より、今度は生徒数分のフェイスシールドをいただきました。本格的に授業が始まった今、大変ありがたいお申し出で、職員一同心から感謝しております。今後、有効な活用方法について検討してまいります。

集中する環境を作る

 勉強に集中するという、細かなところに入ってきました。
 集中するためには集中できる環境を作ることです。例えば、勉強机にマンガやゲームを置かないということです。

 とにかく「マンガやゲームは勉強机以外の場所で」と徹底することです。p.
 142 『伸びる子の法則 自ら学ぶ習慣が身につく学習法』家庭教師のトライ専
 務取締役 森山真有著(PHP文庫)

 
 勉強に行き詰まったときに、マンガやゲームが手元にあるといつの間にか時間を忘れて遊んでしまいます。そのための環境作りです。
 環境を整える例として、『勉強の結果は「机に向かう前」に決まる』池田潤著(サンマーク出版)には次のことが載っています。

 自分の「集中環境」はどこにあるのか、ということをぜひ考えてみてください。
 最低限、これだけは揃えておいたほうが良いと思うことを挙げてみます。
 ・自分に合った机と椅子の高さにする(個人的には低めのものがオススメです)
 ・机の上の整理整頓
 ・勉強する部屋の整理整頓(家で勉強する場合)
 ・騒音がしない場所
 ・誘惑(テレビ、ゲーム、漫画など)が少ない場所
 ・使いやすい筆記用具
 ・気温は適温を保つ などなどpp.139-140

 
 理想は「さあ、勉強」という時にすぐに勉強に入れる環境を整えることです。机の上の整理整頓は基本的なことで、とても大切なことです。どこに何があるかわかるように整理されていると、勉強中、集中がとぎれないからです。 校長 見目 宗弘