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2020年6月の記事一覧

集中して取り組むための「時間のブロッキング」

 勉強量を確保してもだらだらと勉強していたのでは、効果が上がりません。そこで勉強と休憩、遊びのメリハリをしっかりとつけることです。そのために、必要なのが「時間のブロッキング」です。次の説明の通り時間をブロックすることです。

 集中力を失わないために必要なこと。それは、「時間のブロッキング」です。ブ
 ロッキングとは何かというと、時間をブロックして、やると決めた活動のみに集中
 し、他の活動を徹底的に排除する方法です。例えば、14時から16時までは読書
 の時間。16時から17時まではジムで運動。このように、あらかじめ何に時間を
 使うかを決めておき、他のものは徹底的にブロックすることをこう呼んでいます。
 大事なのは、"徹底的に"他の活動を排除するということです。p.133
 『勉強の結果は「机に向かう前」に決まる』池田潤著(サンマーク出版)

 
 勉強に集中するために「この時間は勉強する時間」と決めることです。
 また、集中力を高めるためには、分散学習が効果的です。分散学習は時間を分けて学習することで心理学の用語です。対になる語が集中学習で、次の説明の通りです。

 
 例えば試験範囲の英単語を覚えるのに、テスト前日に2時間かけて覚えるのが「集
 中学習」、これに対して、1日1時間ずつ2日に分けて覚えたり、30分ずつ4日
 に分けて 覚えるのが「分散学習」です。p.20
  『学習支援のツボ 認知心理学者が教室で考えたこと』佐藤浩一著(北大路書房)

 
 心理学の世界では分散学習の方が集中学習よりもよいという結論が出されています。理由は次の通りです。


・人間の集中力はそう長くは続かないから。
・1日にたくさんの内容を詰め込もうとすると、それらが整理されないままになり、
 頭の中が混乱してしまうから。

 
 勉強量を考える場合、量と同時に「いかに集中して取り組めるか」を同時に考えることが大切になってきます。そうでないと、量を確保した意味が薄れてしまうからです。                          
                          校長 見目 宗弘

全校草むしり


 昨日は、清掃の時間を使って、全校草むしりを行いました。この時期は、草木の成長が早く、生命の力強さも感じます。

学校再開直後の様子

 学校が再開されて3日目。写真は、昨日1年生が避難経路の確認をしたときのものです。もう1枚は、昼休みに校庭で元気に遊ぶ様子です。生徒達が真剣に学習に向き合ったり、楽しそうに活動したりする姿を見て、素直にうれしい気持ちでいっぱいです。



時間をうまく使えないときの対応

 勉強時間を確保できたとしても、時間をうまく使えないときがあります。
 それはどんなときでしょうか。『学習支援のツボ 認知心理学者が教室で考えたこと』佐藤浩一著(北大路書房)には、3つあげられています。「具体的な目標が意識できないとき」、「目標が大きすぎるとき」、「好きな教科ばっかりやってしまうとき」です。目標に関するものは、その日、何をやるか、やることをはっきりさせれば対応できます。難しいのが3つ目の「好きな教科ばっかりやってしまうとき」の対応です。『学習支援のツボ 認知心理学者が教室で考えたこと』には次の説明があります。

  第三に、好きな教科ばかりやって、嫌いな教科は後回しにして、結局時間が足り
  なくなる、ということがよくあります。これは、「何をしないといけないか、具
  体的にわかっているけれども、その順序を間違えている」ということです。この
  場合、かなりの荒技ですが、自分で自分にご褒美を出すようにすると、うまくい
  くことがあります。そのご褒美とは、好きな教科の勉強です。例えば、国語が苦
  手で数学が好きなら、「とにかく国語の課題を毎日1頁は勉強する。それができ
  たら初めて、好きな数学に取り組む」というルールを自分で作るのです。p.
  219

 
 苦手な教科を先にやってしまうという対応です。苦手な教科は気が乗らないので、ご褒美として、その後、好きな教科の勉強をするというようにします。このように自分にご褒美を出すと、苦手なことも頑張れるようになります。 校長 見目 宗弘

勉強時間を作り出すために何かをやめる

 勉強量を増やすためには時間を作り出さねばなりません。多くの場合、「睡眠時間を削って」という話になりますが、学習効果を上げるには睡眠時間は確保したいところです。なぜなら、寝ている間に脳の重要な部位である海馬が育つからです。

  一番成績がいいのは「8~9時間」寝ていた子たち。(中略)脳の中でも学習や
  記憶に強くかかわる「海馬」と呼ばれる部位の体積が、睡眠時間と正相関すると
  いうことです。つまり「睡眠時間が長い子どもは、海馬がよく育つ」といえるわ
  けです。pp.194-195(『頭のよい子に育てために3歳から15歳のあ
  いだに今すぐ絶対や  るべきこと』川島隆太著(アチーブメント出版)より)

 
 米国国立睡眠財団は14~17歳の子の望ましい睡眠時間は8~10時間と報告しています。少なくとも7時間は睡眠時間を確保したいと報告しています。
 睡眠時間を削らずに時間を作り出すためには、どうしたらよいのでしょうか。池田潤氏は「何かをやめることだ」と言います。

・勉強量を増やすとは結局のところ、勉強以外の時間を減らし、勉強の時間を増やす
 という、しごくシンプルなことです。だからまず、自分の一日を整理してみて、無
 駄な時間を排除していくのです。優先的に排除していくのは、「緊急でもなく、重
 要なことでもない」活動。p.71
・大事なのは、まず何をやめるかを決めること。多くの人は、何かをやろうと思う一
 方で、何をやめるのかを決めていません。しかし、何かをやめないことには、何か
 をする時間など生まれません。勉強だって同じことです。今までと同じ生活をして
 いたら、勉強時間を増やすことなどできない。ということは、今までの自分の行動
 のなかから何かを「やめる」と決めることが必要になります。pp.73-74
   『勉強の結果は「机に向かう前」に決まる』池田潤著(サンマーク出版)より

 
 時間を作り出すのは難しいところですが、やりくりして1日30分でも多く確保できたら、結果として大きな時間を生み出せたことになります。校長 見目 宗弘