文字
背景
行間
2020年5月の記事一覧
達成感を味わうための小さな目標
できなくてもよい願望(目標)は大きな気分になれるけれども、実際は実現できないことでだんだんとやる気が失せていってしまいます。心理学者のバンデュラという人は大きな目標に達するための小さな目標を考えました。
・人が何かに取り組む時には、目標が必要である。目標が明確である方が,取り組み
やすいし、意欲もわいてくる。しかし、遠隔目標、すなわち遠い将来の大きな目標
では、その効果は半減する。(中略)バンデュラは、遠隔目標へと至る道筋の上
に、できるだけ 身近で小さく具体的な目標を段階的に設定することによって、行
動コストを押し下げ,「自分にもできそうだ」という感覚を高められるのではない
かと考えた。これが、近接 目標の考え方である。また、バンデュラは、この「自
分にもできそうだ」という感覚を 自己効力と呼ぶ。算数を課題とした研究の結
果、近接目標を与えられた学習に取り組ん だ子どもたちは、自己効力を高め、実
際の成績も飛躍的にこうじょうさせることができた。(中略)毎日コツコツと努力
するためには、毎日の努力を導く身近で具体的な目標が必要なのであり、「気合」
だけではダメである。pp.189-191
『学ぶ意欲を育てる 子どもが生きる学校づくり』奈須正裕著(金子書房)より
バンデュラのいう小さな目標はクリアするたびに達成感を味わえるもので、自己肯定感を味わえます。大きな目標である願望(目標)と自己肯定感を味わえる小さな目標を組み合わせることで、やる気が持続します。 校長 見目 宗弘
心の着火剤としての願望(目標)
やる気には願望(目標)と自己肯定感が大切であることを見てきましたが、少し整理が必要です。大きな目標を立てた時、それを実現できずに達成感を味わえず、やる気が失せてしまうということが起きてしまうからです。願望(目標)と自己肯定感が対立することになってしまいます。両者が対立しないようにするには、どうしたら良いのでしょうか。『勉強の結果は「机に向かう前」に決まる』池田潤著(サンマーク出版)には、次のようにあります。
・勉強で結果を出せる人というのは、近くにある短期的な欲求を満たすよりも、は
るかに大きな願望を達成したいと思っている人です。p.92
・では、どうすれば強い願望を持つことができるのでしょうか?まずは、「自分は
どういう人生を送りたいのか」を明確にすることです。(中略)このとき重要な
のは、「できる・できない」は考えないということ。とにかく、自分がこうなっ
たらいいな、と思うことを考えて書き出す。私たちは、どうしても「できる・で
きない」で物事を判断してしまいます。しかし、今の自分にできることのなかか
らは、今の自分を奮い立たせる強い願望はなかなか出てこない。pp.96-
97
ここに書かれたように大きなことを考えると不思議と心が高揚してきます。できなくてもよいことで、自然とやる気が出てきます。願望(目標)は心の着火剤として有効です。
校長 見目 宗弘
各種行事の変更について
通知:各種行事・教育活動の変更について.pdf
楽しく復習!
やる気のもう1つの顔、自己肯定感
う瞬間にスイッチがオンになるのか。それは、大きく分けて4つあります。
①好きなことに出合ったとき
②できなかったことができたとき
③目標ができたとき
④人の役に立つと感じたとき p.62
では、②と④はどう考えれば良いのでしょうか。
確かに、わかったときやできたときには自然と意欲が高まっています。また、誰かの役に立ったときは自分が誇らしく思え、やる気になっています。
②と④に共通するのは、自己肯定感です。自己肯定感とは、自分を認め、肯定する気持ちです。達成できて自信をもち、集団に貢献できて、自分に満足できています。自分で自分を認める気持ちが高まり、心がプラスに刺激され、やる気が出ているのです。
このようにやる気には自己肯定感に関わる側面があります。だから、まとまっているクラスにいると自然と勉強もやる気になってきます。クラスの中で認められ、役立っていると実感でき、意欲がわいてくるからです。 校長 見目 宗弘