校長室だより

2020年5月の記事一覧

53人の校長先生

 令和元年12月現在、校長室には29人の校長先生の写真が飾ってありました。小学校と中学校が別にあったときから、併設になって現在の校舎でスタートして現在に至るまでの、本校の歴史の変遷を感じることができます。長寿会の方々が校長室にいらしたときには、自分が在籍したときの校長先生の写真を見つけて、思い出話に花が咲きました。
 中学校の校長先生は初代からすべて飾ってありましたが、小学校の校長先生は、途中から掲示してありました。そこで、お名前だけでも掲示しようと、学報や小来川小学校100年史を元に調べ始めました。すると、校長室の写真より以前の写真も発見されました。小中一貫校に指定された記念に、小来川小中学校の歴史を感じられるように、歴代校長先生53人のお名前と、写真が確認できた49人のお写真をそろえることができました。学校にお出での際は、職員室に声をかけていただき、ご覧になってください。
 小中一貫校としての節目にあたって、これまでのよき伝統を踏襲しつつ、これからの新しい時代にあった特色ある学校づくりに邁進し、さらなる発展に向け努めてまいりますので、今後とも皆様の一層の御指導・御支援を賜りますようお願い申し上げます。

主体的な学び

 コロナウイルス感染拡大を防ぐため、4月13日より臨時休業が続いています。現在心配されていることは、学校での生活が送れない子どもたちの状況です。学習については、授業をできない中で、家庭での学習支援を進めています。通常の授業を思い浮かべると、いつでも先生がアドバイスしたり、問題の解答を確認してたりしています。やる気が起きなくても、そっと背中を押してやる気を引き出してくれます。考えが浮かばないと、いろいろな考え方を紹介してくれます。これらのことができない状況になっています。
 現在の私達は、様々なところで自粛が要請され、不自由な生活を送っています。こうした時間の中では、自分自身と向き合う時間が多くなります。自分と向き合うことにより今まで気づかなかった自分に気づくことがあります。私は、今まで時間がなくてやれなかったことの中で、やってみたらおもしろかったことがいくつか見つかりました。
 これからの社会を生き抜く子どもたちには、主体的な学びを十分に積み重ねていることが重要であると言われています。学校では手をかけ過ぎることで、子どもたちの主体性や創造性の芽を摘んでしまっていることがあったかもしれません。現在の状況はすぐには変わらないと思います。この環境で育つ力や姿勢もあると思います。「自分にとっておもしろいと感じるものは何か。」ということにしっかりと耳を傾けてください。そして、自分の未来のあり方と相談してください。見通しをもって粘り強く何かに取り組む時間となれば、学校が休業となっている時間も有意義なものとなるのではないでしょうか。