校長室だより

2019年7月の記事一覧

七夕の願いごと

 七夕の由来は、織姫・彦星の物語から始まります。竹に短冊をつけて願いごとをするようになったのは、江戸時代の頃からだそうです。機織りの名手であった織姫にあやかり、機織りの技が上達するようにというところから、様々な手習いごとの上達を願うようになったことがルーツとされています。手習いごとや寺子屋で学ぶ子どもたちが増えていったことから、上達を願う習慣が広がったのでしょう。
 私は子どもの頃、里芋の葉にたまったつゆを集めて墨をすり、その墨で文字を書いて願ったこともありました。時期は、旧暦の七夕として月遅れの八月に飾っていました。たぶん、剣道がうまくなりたいとか、卓球の試合で勝ちたいなど願っていたような気がします。農作物の豊作を祈るため、ずっとつくらされていました。
 今年も学校では、児童会で飾りをつくり全校生、教職員で願いごとをしました。何かが上達したい、家族に長生きしてほしい、お金持ちになりたい、何歳になったときこうしたい。様々な願いごとが飾られました。
 1年の中で願いごとをする機会は、何度かありますが、自分がしていることの上達を祈るのは、この機会が1番ではないでしょうか。現在していることの上達、将来の希望、家族の幸せ。どれも素敵なお願いです。これから楽しみな夏休みを迎えます。願いごとが願いだけに終わらずに、自分の頑張りの糧になるよう祈っています。