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2020年6月の記事一覧
繰り返し学習のコツ2 時間をおいて繰り返す
海馬は情報を選別して、いらないものをどんどん消去するため、私たちは覚えたことをどんどん忘れていきます。海馬の働きはみんな平等です。
しかし、実際にテストをしてみると、単語を忘れる速度は人によって違わないので
す。p.39『最新脳科学が教える高校生の勉強法』池谷裕二著(ナガセ)
また、海馬には次の共通点もあります。
2回目は忘れにくくなっているのです。(中略)つまり記憶を繰り返すと、あたか
も記憶力がアップしたかのように見えるのです。p.50
さらにもう1つ共通点があります。
つまり、潜在的な記憶の保存期間は1ヵ月なのです。1ヵ月以内に復習しなけれ
ば、さすがに潜在的な無意識の記憶も無効になってしまいます。復習はいつやって
も効果があるというわけではありません。最低でも1ヵ月以内に復習するようにし
ましょう。p.53
忘れるスピードはみんな同じ。また、2回目は忘れにくくなる。そして、1ヵ月たつと忘れてしまう。これらの共通点を活かして、繰り返し学習をしなくてはなりません。池谷先生が示している理想の復習プランは次のものです。
海馬の性質を考えると、もっとも効果的な復習のプランは、
学習した翌日に、1回目
その1週間後に、2回目
2回目の復習から2週間後に、3回目
3回目のの復習から1ヵ月後に、4回目
というように、全部で4回の復習を少しずつ間隔をあけながら、2ヵ月かけて行う
ことです。pp.54-55
このプランは実践に移すには難しいですが、時間をおいて繰り返す暗記が良いことがわかります。 校長 見目 宗弘
繰り返し学習のコツ1 少量を繰り返す
繰り返し覚えるにもコツがあります。それは少量を繰り返すということです。ポイントは2つあり、一度に覚える量を減らすこととスピードをつけて覚えることです。
一度で正確に記憶して楽をするのではなく、楽にたくさん繰り返して記憶する。宇
都出雅巳さん(45)が提唱する「1分スピード記憶勉強法」が最も重視している
のは、この点です。最初のポイントは、一度に覚える量を減らすこと。覚える量が
少なくなれば、より気軽に取り組め、繰り返しが楽になる。「1分」には、そうし
た思いが込められているそうです。(中略)楽に繰り返すには、スピードも重要で
す。最初から細かいところまで覚えようとしてはだめ。ざっくりと大雑把に記憶す
ることを心がけてください。「粗い記憶の質が、繰り返しにより、はっきりしたも
のになっていくイメージです」と宇都出さん。たくさんのものを覚えるときは、大
きな分類から覚えるのが鉄則です。「記憶法58少量を繰り返す」『読売新聞』
2012年(平成24年)6月16日(土)
少なく覚えるから回数をこなすことができます。また、徐々に細かなところに入っていくので、はっきりと覚えることができます。参考にしたいです。
校長 見目 宗弘
フェイスシールド着用
暗記のポイント3 海馬をダマす(1)繰り返し覚える
海馬の特性を活かす勉強法とは全く反対の勉強法があります。それは海馬に「必要なもの」として仕分けしてもらうために、海馬をダマす方法です。
では、学校で教わる知識を、海馬に「必要なもの」として仕分けしてもらうために
は、一体どうしたらよいのでしょうか。(中略)その方法はたった一つしかありま
せん。海馬をダマすしかないのです。p.30『最新脳科学が教える高校生の勉強
法』池谷裕二著(ナガセ)
ダマす方法は繰り返すことです。池谷先生は言います。
海馬に必要だと認めてもらうには、できるだけ情熱を込めて、ひたすら誠実に何度
も何度も繰り返し繰り返し、情熱を贈り続けるしかないのです。そうすると海馬
は、「そんなにしつこくやって来るのだから必要な情報に違いない」と勘違いし
て、ついに大脳皮質にそれを送り込むのです。古来「学習とは何か」に対して、
「学習とは繰り返しである」と言われてきたのは、脳科学の立場からもまったくそ
の通りだと言えます。p.31
今まで、漢字や計算練習など繰り返すことで覚えられたのは、海馬が漢字や計算を「必要なもの」と認めてくれたからです。池谷先生は言います。
つまり成績がよい人とは、忘れても忘れてもめげずに、海馬に繰り返し繰り返し情
報を送り続けている努力家にほかならないのです。p.31
努力の中身は海馬に認めてもらうということだったのです。 校長 見目 宗弘
暗記のポイント2 海馬を活かす 寝る前の暗記学習
海馬は大切な情報を選別するので、覚える量を減らすというのが、前回の方法でした。もう1つ、海馬の特性を活かした暗記方法は寝る前に暗記学習をするということです。これは海馬が寝ている間に情報を整理してくれているという特性を活かした暗記方法です。
『記憶力を強くする』などの著書がある脳研究者の池谷裕二・東大准教授による
と、脳は眠っている間に、日中経験したことを再生していることが分かっているそ
うです。睡眠は脳の情報を整え、記憶を強化するために必須な過程で、特に再生し
ているのは寝る直前の時間帯の情報。そう聞くと、寝る前に勉強した方が効果的な
気がします。(中略)テスト前の緊張で「寝なければ」と気ばかり焦り、眠れない
経験をした人もいるでしょう。でも、電気を消し、布団に入って寝るふりをするだ
けでも、脳内の情報整理には効果があるそうです。「ただし、ラジオを聞いたり、
本を読んだりしたらだめ。睡眠の効用は期待できません」。池谷准教授は、そう話
します。「記憶法①眠ってアマタを整理」『読売新聞』2011年(平成23年)
4月1日(金)
塾講師の安河内哲也先生もこのことを実証するように勉強の体験を示しています。
暗記の方法は様々ありますが、私は受験生のとき、山川出版社の世界史の教科書を
自分で朗読したテープを作り、それを寝る前に枕元で再生していました。朝起きて
すぎに、またその部分を確認すると、ちょっとした時間ですが、かなり記憶を定着
させることができます。p.132『今日から始める「やる気」勉強法』
寝る前を暗記のためにうまく活用している人は多いようです。
・寝る前にただ聞くだけで覚える⁉ 藤田智泰(仮名)・文科2類1年
眠りながら記憶する方法
英語の勉強において、多くの東大生が口をそろえるのは「英語は英文をそのまま理
解し、覚えていくべき」ということ。英単語を細々と調べ上げ、英文を文法に沿っ
て解体して和訳し、1つひとつの単語を記憶して……などというやり方は、NGとい
うわけだ。実際、英語の長文をスラスラと読み解くには、英文全体を見るだけで意
味がわかるようになっている必要がある。そのためにも「英文のまま理解し、覚え
る」ことが重要というわけだ。p.32
・「重要英文は、寝る直前に耳で聞いて覚えていました。眠くなったら、英文リスニ
ングの用意をし、聞きながら寝るというのを日課にしていた。眠いながらも、毎日
毎日何度も聞いていれば、自然と頭に入ってくるものですよ」。p.33
・「就寝前に聞く英文は、完全に理解しているものを選んでいました。これなら、新
たに頭を使う必要がない。既に理解している重要英文20コぐらいを、毎日30分
かけて聞く。同じ英文を2ヵ月ぐらいかけて、毎日繰り返し耳に入れるわけです。
すると、英文全体の音の流れが覚えられる。"記憶しなくては"などと意識せず、本当
にただ聞いているだけという状態でいるのがコツです。まあ、もともと眠いなかで
リスニングをしてい るのですから、ただ聞いているだけしかできませんけどね
(笑)」。p.33『東大生が選んだ勉強法「私だけのやり方」を教えます』東大
家庭教師の会著(PHP)
海馬の働きをうまく利用することで結構覚えられるようです。 校長 見目 宗弘