日誌

シモツケコウホネの観察学習(4・5年生)

 4年生は、「総合的な学習の時間」に、学校周辺の環境について学んでいます。7月の長畑川の学習に続き、昨日は、シモツケコウホネの観察学習に出かけました。

 昨年度の9月は、緊急事態宣言発令中で校外学習ができなかったため、シモツケコウホネの観察学習が中止となってしまいました。この日は、1年ぶりの実施となり、昨年度に観察ができなかった5年生もいっしょに参加しました。

 栃木県固有種の希少な水生植物であるシモツケコウホネは、この時期、小代地区の水路で咲く、鮮やかな黄色の花です。 根や葉は水中にあって、開花の時期になると水面上で花をつけます。 県内の澄んでいて穏やかな流水にしか自生しません。ここ小代に咲くものは、新種のシモツケコウホネです。

 暑い夏の時期は、花が少なかったそうですが、9月に入ると、水路にたくさんの黄色い花が開き、見頃となっていました。

 水路では、柴田 由子さんをはじめ「シモツケコウホネと里を守る会」の皆様が、子どもたちを迎えてくださいました。

 子どもたちは、講師の柴田 一男さんからシモツケコウホネの説明をお聞きしたり、観察カードをかいたり、質問したりし、どんどんシモツケコウホネについて詳しくなっていきました。

 また、シモツケコウホネは希少な植物ですが、この水路には、希少動物であるマツカサガイも生息していることを、講師の柴田さんから教えていただきました。子どもたちは、水中のマツカサガイを探して、手に取って観察し、その後、そっと元に戻していました。

 落合地区には、珍しい生物がたくさんいることを体験を通して知ることで、地域の豊かな自然のよさを感じとったり、これを守っていくために自分たちができることを考えたりしながら、これからの学習に取り組んでいってほしいと思います。

 「シモツケコウホネと里を守る会」の皆様、大変お世話になりました。