3年総合科校外学習(歴史民俗資料館・杉並木)

 11月14日(木)10時30分学校を出発し、すぐ前の歴史民俗資料館へ、「日光杉並木」の学習に行きました。資料館の担当の福田さんから、杉の年輪の話、航空写真を見ながらの杉並木の概要の話、200年前の今市宿の絵図を見ながら当時の建物や並木の様子の話を分かりやすく説明してくださりました。
 その後、資料館を出て、歩いて近くの杉並木に入り、杉並木オーナー制度の話や、瀬川の守り神である髙お神社について、お話いただきました。

 資料館職員の福田さんから、日光市の航空写真を見ながら杉並木街道のご説明をいただきました。
(1)日光杉並木街道につて
〇 杉並木街道は、日光杉並木街道、例幣使街道、会津西街道(日光東照宮の参道)の3つの街道があり、全長37Kmにもおよぶ。
〇 植えた人は、徳川家康の家臣の松平正綱であり、家康のりっぱさを世に表すために1625年から植え始めた。
〇 現在、12000本ぐらいの杉が残っている。毎年、枯れてしまったり、自然災害(雷、台風など)杉の高さは約30mぐらいで8階建てのビルの高さに匹敵する。1番高い杉は、46mにもおよぶ。
 
〇 太い杉の周りの長さは、4m40cmあり、直径は1m40cmぐらいある。
  東照宮からいただいた並木杉を切ってみると年輪から、約400年近くたっていることが分かります。   
   
〇 杉並木オーナー制度(上の写真は鹿沼市が1千万円で購入)
 杉並木保護に賛同された方に、並木杉を1本1千万円で購入していただくものです。代金は栃木県が日光杉並木街道保護基金で運用し、その運用益で並木杉の樹勢回復や杉並木保護の普及啓発などの保護事業を実施しています。
 並木杉は文化財であるため伐採などはできませんが、オーナーの方が買い戻しを希望される場合は、栃木県がいつでも1本1千万円で買い戻ししている。
〇並木杉についている、番号の意味 
  
 頭文字の「L」や「R」は東照宮から見て、「LEFT」左側か「RIGHT」右側かを表しています。
 数字は、東照宮から1本2本と数えていき1341本目や1324本目 の並木杉を表しています。
  
〇 髙お神社(滝尾神社付近の杉並木から入って北に向かい徒歩5分
 杉並木より前にすでにありました。瀬川地区の守り神で、おそらく、戦国時代頃できたそうです。水の神様(田んぼの神)と考えられます。
〇 松平正綱が杉の木を植えた理由は、一説には天を突く杉の姿に神気を感じたためと言われている。
(2)今市宿について

 福田さんが大きな絵図を見せてくださいました。この絵図は、今市市街地の200年前の様子です。
その頃は、今市宿と呼ばれていました。今市宿を貫く日光街道両側には杉が植えられていません。宿場なので、家が建ち並んでおり、植える必要がなかったそうです。道路沿いには、用水路が流れており、火事の時に火を消す水として使われたり、野菜や洗濯物を洗ったりしていました。
「この辺に今市小がありました。この辺がかましんです。」と教えてくださいました。

 最後に福田さんと1・2組一緒に写真撮影  パチリ!
 今回の社会科校外学習では、子どもたちの疑問に真摯に答えてくださり、お世話になりました。地元今市地区の杉並木や今市宿について詳しく知ることができました。これからは日光市、栃木県、日本、世界へと学習が広がり、子どもたち一人一人の夢や希望の実現につながっていくのではないかと思います。お世話になった福田さんをはじめ歴史民俗資料館の皆様、ありがとうございました。