職員研修(食物アレルギー・エピペン適正使用)を行いました
今回の研修では、吉原医院 院長 吉原光恵先生を講師としてお招きし、【食物アレルギー エピペンの適正使用】について職員研修を行いました。
食物アレルギー発作時の緊急対応について学ぶことにより、いつでも誰もが適切で迅速な組織的対応を実施することができるよう、日光小学校では毎年度、食物アレルギーに関する職員研修を実施しています。
研修では、食物アレルギーの概要、症状や病型、アナフィラキシーショック症状の進行の早さ、エピペン適正使用の重要性、実践的な緊急体制作り、キットを使用してのエピペン使用方法等について学びました。
学校での食物アレルギー発生時の初期対応がなぜ重要であるのか、アナフィラキシーショックが出現するのは原因食物を摂取してから30分以内が74%(出現平均は、18分)です。ショックが出現してから病院を受診したり救急車を要請した場合、対応が遅くなってしまいます。エピペンは、5分でショックに対する効果が得られるため、処方されたエピペンの迅速かつ的確な使用の判断が重要となります。また、エピペンの効能持続時間は、20分であるため、エピペンの使用と同時に救急車を要請し、医療機関の搬送につなげることも大変重要となります。
また、吉原先生より、乳幼児期に発症し、鶏卵・乳製品・小麦のアレルギーを有する子供に関しては、就学前までに80~90%が耐性化するため摂取できるようになる場合も多くあるとのお話がありました。正しい診断のもと、原因食物を除去することが大切であると学びました。
今回の研修により、また改めて食物アレルギーやエピペン使用に関する知識技術を学び深めることができました。
吉原光恵先生、御多忙の中、大変お世話になりました。ありがとうございました。