小来川学報

2020年5月の記事一覧

小来川にはいつから人が住んでいたの

 小来川をもっと知ってもらうために、「物語郷土史 おころがわ」からトピックスを紹介します。「物語郷土史 おころがわ」は、小来川文化祭50周年の記念事業として、平成8年12月1日に発行されたものです。小来川の歴史がつまっています。

 小来川では、何年前ぐらいから人が住んでいたのでしょうか。
①100年前(西暦1920年頃)
②1,000年前(西暦1020年頃)
③2,000年前(西暦20年頃)
④4,000年前(紀元前2000年頃)
 社会科の教科書に載っている年表と年代を比べてみましょう。

 答えは④4,000年前です。
 昭和20年代に、東小来川で 1m以上土地を掘って、土の表層と深層を入れ替えをした時、小石1つ出てこない畑から土器の破片が出てきました。宇都宮大学の考古学の先生に鑑定していただくと、縄目があることから、縄文時代中期のものであることがわかりました。その後、発掘を進めると、かなりの数の土器が出土して、たき火の跡とみられる炭も出てきました。「南原遺跡」として登録しました。その後、「小春遺跡」も発見され、黒曜石の矢尻も出てきています。東小来川以外にも、住居があったかもしれません。