安良沢小だより

安良沢小だより

校長室より・・・謹賀新年

ご挨拶が遅れてしまいましたが明けましておめでとうございます。

3学期が始まって最初の週が終わってしまいましたが、いよいよ平成30年の始まりです。区切りのい

い数字「30」でもありますので、安良沢小学校でも実のある素晴らしい年になるよう、日々の積み重

ねに注力していきたいと思っています。


さて、保護者の皆様には、またしても「校長室だより」と少し内容がかぶってしまい申し訳ありません

が、始業式の日は、花石の交差点で子ども達の「元気なおはようございます」と「明るい笑顔」に出会

い、その後、上久次良方面と裏見台方面から歩いてくる各登校班の姿を見、その後は校舎で児童の姿を

迎えました。


子ども達にとっても、長期休業後の登校は、多少なりとも「緊張」や「不安」が伴うに違いありません

が、私たち教師も「子ども達は元気に登校してくるだろうか」とか「充実した冬休みだっただろうか」

など、児童一人一人の顔を見るまでは、やっぱり不安なものです。


そうやって迎えた3学期も、子ども達の元気な表情と明るい挨拶の声に励まされ、私も少しホッとして

スタートを切ることができました。

保護者の皆様には、年末年始のご多忙の中、子ども達にとって有意義な経験を、いくつかご用意いただ

いたことと思います。今学期もよろしくお願いいたします。









始業式では「節目」の話をしました。

門松」の絵を見せて、竹の柔軟性と強さの秘密に絡めて話しました。

竹は「やわらかい空洞の部分」と「堅い節の部分」とがあるので、強い風にあたっても簡単に折れるこ

とはない柔らかさがある。また、一端「しなって(曲がって)」倒れそうになっても、風がやめばすぐ

にもとに戻る強さもある、など。

人も「柔らかな空洞の部分」「堅い節目」とをバランスよく持つことが大切です。

といったような内容です。


年が変わるというのは大きな出来事で、大勢の世の中の人達が「新しい目標を立てること」や「気持ち

の切り替えること」に気持ちを向けるので、そうしたパワーを、皆も分けてもらいながら、いい節目の

時にしてほしい、というような内容です。


ところで・・・「低学年児童にも少しでも分かりやすいように」と、門松と竹の絵を用意して臨んだの

ですが・・・高学年まで含めたほとんどの児童が「門松」そのものを知らなかったことに、ちょっとし

たジェネレーションギャップ(?)を感じました。

せっかくなので、こうした機会に、日本の文化を伝えていきたいものです。


節目の時期、子ども達が大きく飛躍してくれることを期待しています。


校長室より・・・もの作りキャラバン

長い2学期も、無事に終わりました。

暑い夏から、彩りの秋、そして寒風の冬と、3つの季節を駆け抜けた子ども達は、それぞれ確かな成長の足跡を

残してくれました。

また新たな年に向けて、3学期には元気な笑顔で登校してきてくれることを願っています。

今回は、終業式を間近にしながら、5年生で行われた「もの作りキャラバン」の授業の様子です。

日産自動車からお越しくださった講師の先生に色々なことを教えていただきながら、自動車作りの流れや、仕事を進めていく上での注意事項など、具体的な説明や疑似体験を通して教えていただきました。


  

模型を使って、流れ作業での組み立て体験をしました。




色々と注意しながら進めていかないとどこかで止まってしまったり、ミスをしたりすると全体がくるってしまったり、仕上がりで失敗してしまったりします。

各自がそれぞれ重要な役割を担っています。

 
    

作業体験のあとは、仕事上の注意事項などについて説明していただきました。


    


その後、模型では体験できない細かい作業なども、疑似体験させていただき、4人の児童それぞれが色々と考えながら、一生懸命取り組んでいました。


  

  


普段はあまり見ることのない「自動車作り」の様子を、ほんの少し垣間見ることができたのは、いい経験になったと思います。


御指導いただいた講師の先生には、大変お世話になりました。

校長室より・・・(授業編その3)地層発見・観察(6年生)

今回は、校外学習です。

地元の建材会社のご協力のもと、6年生の理科「地層」の発見と観察の授業をしました。

教科担当の教頭先生が企画・実践をしましたが、校外学習のところだけ、児童の安全確保に万全を期すためにと、教頭先生からの依頼を受けて私も同行しました。


学校から徒歩圏内にこの辺りでも、ずっと昔の男体山の噴火によって堆積した火山灰の地層が散見される場所があります。

「軽石」が混ざった白っぽい地層と、やはり火山性の黄色っぽい地層とがハッキリと分かれているのが、間近で見られる環境にあるのです。


  


危険な場所には近付かないように注意しながら、石や土を安全に採取できる場所を見つけては、持参したビニール袋に入れていきます。


  




「顕微鏡で見るためなので、そんなにいっぱいはいらないよ・・・そんなに集めても、学校まで持って帰るのが大変なだけでしょう。」

と、何度か声をかける場面がありましたが、ほんの少しだと子ども達は心配なのでしょうか。

「持って帰るのは大丈夫です!」

などと言いながら、どんどん採取していました。

興味津々の小学生らしい一面は、微笑ましくもありましたが。


  


帰校後は、理科室でさっそく観察をしました。

自分の足で集めたサンプルだと、やはり「向かう意欲」が違います。

男体山を仰ぎ見ては、そこから火山灰が飛んできた「現場」に実際に立ち、その空気を感じながら採取したサンプルです。

   


  



顕微鏡に見える画像の裏にも、6年生なりに地球の歴史や大地の成り立ちなどを感じていたに違いありません。


校長室より・・・(授業編その4)ゲストティーチャー授業(4年生)

授業編その3は、ゲストティーチャーによる日光彫体験授業です。

日光彫は、皆さんもご存知のように、三代将軍「徳川家光」によって1634年に宣言された「東照宮造り替え」のために集められた「彫物職人」が広めたのが始まりです。


全国から集められた職人は延べ168万人で、そのうち(やはり「延べ」ですが)40万人は彫物大工だったというのですから、桁違いのスケールですね。

彫物大工は、幕府絵師に任命された狩野派の絵を寸分の狂いもなくノミ一丁で叩き出しましたが、彼らが仕事の余暇に掘ったものが日光彫の起源です。


そんな歴史と伝統のある日光彫が地元の産業としてあるわけですから、まずは、その一端でもいいから、子ども達にもぜひ学んでほしいと考えました。


学級担任の企画で「木彫りの里工芸センター」から指導者をお招きし、地域おこし協力隊のサポートもいただきながら、ゲストティーチャー授業を実施しました。


   


まずは、「彫刻刀の持ち方」に始まり、基本の基本から教えていただきました。

子ども達も真剣な眼差しで見ていました。


   



図柄にそって、実際に彫っていきます。

講師の先生に丁寧にご指導いただきながら、ここも真剣な表情で乗り切っていました。


   


  

ある程度のことができるようになってからは、それぞれ自分で彫り進めました。

一度の失敗が、全てを台無しにしてしまう作業だけに、集中力が問われます。


図工主任の先生も見守る中、黙々と取り組む姿が見られました。


出来上がった作品を手に、子ども達の表情も満足そうです。

自分で作ったものは既製品にはない味わいがあって、愛着も一入(ひとしお)です。

児童達の中に、地域の方々に支えていただける環境と、伝統ある日光の地が故郷であることに感謝する心が育まれるための一助となれば、と・・・意義深い体験学習でした。


講師の先生と地域おこし協力隊のお二人には、大変お世話になりました。

ありがとうございました。

校長室より・・・(授業編その1)2年生の「性に関する学習」・・・授業拝見

学級担任と養護教諭が協力しての授業ですが、今回は更に力強い協力者が!


ズバリ・・・保護者の皆様です。

子どもが生まれたときのことを、手紙に書いていただきました。





授業は「おへそ」のことから出発!

「おへそがある生き物とない生き物、違いはなんでしょうか?」

その後、

「では、おへそは何のためにあるのでしょう?」

で、生命のつながりを感じられるようにしました。






お母さんのお腹の中で赤ちゃんが成長していく様子を学びながら、子ども達が自分のことにつなげていけるようにしていました。






「実際の赤ちゃんはどのくらいの重さで、どんな感じなんだろう?」

を人形を使って体験することで、赤ちゃんだったときの自分を外からの目と感覚で感じることもできました。






そして、お母さんが書いてくれた「お手紙」を読むと、思わず涙を見せる児童も何人もいました。感謝の心や、命の大切さを十分に感じ取れる授業になったと思います。


お忙しい中、ご協力いただいた保護者の皆様に、感謝申し上げます。


最後に、児童達が書いたお手紙は、無事に届いたでしょうか。

今後ともよろしくお願いいたします。